「F-Secure Internet Security 2008」に続いて、「NOD32 アンチウイルス V2.7」を試用しました。
試用期間は16日間(上限30日)、とても動作が軽くてトラブルも起こらず、快適に利用できました。
折角なので試用期間が終わるまで使い倒しても良かったのですが、別件の都合で打ち切りました。
よって何か不満があって使うのをやめた訳ではなく、使いやすいソフトだという印象は変わりません。
これまで同様に使ってみた感想や調べてみて分かったことを挙げると、以下のようになりました。
【良かった点】
・動作が軽い(全く操作が止まらない)
→ ちゃんと動作してるのか怪しんだF-Secureと同じくらい軽くて快適
・メモリの使用量が少ない(他のソフトと較べて圧倒的に少ない)
→ およそ20~30MB、ウイルスバスター2007と較べると1/10くらいで済む
・年間更新料が導入検討しているソフトの中で最も安い
→ 年間2625円/1台、セキュリティソフトを使い分けるには好都合
【微妙な点】
・古いOSに対しても長期のサポートが期待できそう(勝手な想像)
→ Win98にも対応、Win2k以降のKasperskyより旧環境を意識していそう
・本当に検出力が高いのか少しだけ不安(おそらく踏まなかっただけ)
→ 試しに踏ませたeicar以外は全くウイルスが検出されなかった
・天鳳(ネット麻雀)の途中で接続が切れる症状が起こらなくなった
→ これが当たり前で、単にF-Secureがダメダメだったと再認識
【悪かった点】
・サポートセンターの電話受付時間が短い
→ 10:00~12:00/13:00~17:00、平日のみ、夏季休暇中や年末年始などは休業
・メーカーサイトのデザインが悪くて知りたい情報を調べ難い
→ 広告の押し付けばかりで訪問者が自分で調べる向きへの配慮を感じない
・保護機能の略称が分かり難い
→ モジュールの名称がAMONやらDMONやらEMONやらIMONやら、、、
メモリの使用量が少ないのが印象的で、起動直後はPC全体で200MBくらいしか使っていませんでした。
ウイルスバスター2007を入れていたときは同じく400MB以上あったので、最初はあまりの差に驚きました。
サブマシンでは「Virtual PC 2004」を使うので、メモリの使用量は少なければ少ないほど有り難いです。
一説にはメモリの使用量が少ないのも良し悪しだそうですが、これだけ軽いのなら言う事はありません。
それで以上で候補としていた3本の試用が終わり、結論としてはKasperskyを購入することに決めました。
全体的なバランスの良さと云うか無難さと云うか、特に気になるような欠点が無いところに惹かれました。
NOD32と較べると動作は重いですがそれでも以前のウイルスバスターに較べたら格段に軽いですし、
サポートセンターの電話受付が年中無休(10:00~19:00、休日は17:00まで)なのは安心感があります。
(サポートには5~6年間で2回ほど電話を掛けた覚えがあります。いずれも製品側の不具合でしたが。。。)
購入するのは個人的な好みで、アンチウイルス機能だけの「Kaspersky Anti-Virus 7.0 優待版」にします。
どうやら使用期間が3年以下なら「Kaspersky Internet Security 7.0 2年優待版」のが安くなるようですが、
使用するマシンにはアンチスパムやペアレンタルコントロールは必要ないのでシンプルな方を選びました。
元の製品より高い価格で機能限定版を買うのは負けのような気もしますが、まあそれはそれということで。
ふと3年近く前に焼いたDVDメディアを計測したら、規定値を超える読み込みエラーが発生しました。
それで最初は経年劣化かと思いましたが、何枚か調べてみたところ書き込みにも問題があったようです。
当時は計測環境を持っていなかったとは云え、安易に評判に頼ったのが大失敗だったと悔やんでいます。
とは云え全ては後の祭り、今となっては読み込めるうちに必要なデータを退避させるしかありませんので、
どれが危ないのか当たりを付けるべく、手持ちのメディアから何枚か選んでPIエラーを計測してみました。
(1)参考:書き込みドライブ、計測ドライブ
当時の書き込みに使用していたドライブ、今回計測に使用したドライブとソフトは以下の通りです。
書き込みドライブについては9ヶ月くらい前に乗り換えるまで、ずっと同じ物を使用していました。
書き込みドライブ:I-O DATA DVR-iUN8WR
仕様:USB接続の8倍速DVD±Rドライブ、中身は「NEC ND-2510A」、強制ROM化
備考:使用環境でDVD-Rに全く書き込めない相性問題があってDVD+Rメディアを使用していた
計測ドライブ:Plextor PX-755A
計測ソフト:PlexTools Professional V2.36
(2)参考:どの程度のPIエラーなら問題ないか
PIエラーの値は「連続する8つのECCブロック内で280を超えてはいけない」と規定されているそうですが、
むしろ個人的に知りたかったのは「この程度までなら精神的に許容できる」という目安になる値でした。
それで参考まで、どの程度エラーが出るか知りたくて、試しに片面1層のDVD-ROMを計測してみました。
(メディアは先週発売された「KITE LIBERATOR」を選んだので、経年劣化は考えないことにします。)
DVD-ROM、片面1層
様々なサイトに掲載されているDVD±Rメディアの計測結果と較べるとエラーが多すぎる気がしますが、
とりあえず結果を踏まえて、今後は「PIエラーが10前後なら気にしても仕方ない」と思うことにします。
(3)計測結果:三菱化学のメディア
とても優秀な結果で、やはりアゾ系有機色素のメディアは長期保存に向いているのかなと思いました。
重要なデータを二重に焼くときは三菱化学のメディアを使っていたこともあり、非常に心強い結果です。
DVD+R、三菱化学 4倍速、不織布、30ヶ月経過
DVD+R、三菱化学 8倍速、スリムケース、36ヶ月経過
ちなみに、4倍速メディアはシンガポール製、8倍速メディアは台湾製(どちらも委託生産)でした。
三菱化学のメディアは海外製なのが気になっていましたが、どうやら余計な心配だったようです。
(4)計測結果:maxellのメディア
こちらも優秀な結果です。購入時に台湾製を避けて日本製を選んだのが多少は影響していると思います。
大半はぞんざいな扱いの特価品(一時期出回った流通返品、他店のシールが貼られていた)だったので
重要なデータには使わなかったこともあり、とりあえずmaxellのメディアは現状維持で大丈夫そうです。
DVD+R、maxell 4倍速、不織布、29ヶ月経過
DVD+R、maxell 4倍速、不織布、24ヶ月経過
(5)計測結果:太陽誘電のメディア
今回の計測で大問題が発覚したのが太陽誘電のメディアで、まるで海外製の粗悪品のような結果です。
太陽誘電のメディアに焼いたデータは全て、HDDに退避させるなり焼き直すなりしないとマズそうです。
DVD+R、太陽誘電 8倍速、不織布、35ヶ月経過
DVD+R、太陽誘電 8倍速、不織布、30ヶ月経過
DVD+R、太陽誘電 8倍速、不織布、17ヶ月経過
DVD+R、太陽誘電 8倍速、スリムケース、36ヶ月経過
DVD+R、太陽誘電 8倍速、ノーマルケース、39ヶ月経過
4番目と5番目の外周部分が良好な状態なのは、おそらく書き込み速度が関係しているのだと思います。
当時は「低速の方がしっかり書き込める」と思い込んでいて4倍速に落として焼くことが多かったのですが、
おそらく急いでいた時などに8倍速で書き込んだ"部分"については、エラーが少ない状態にあるようです。
(ドライブの仕様上、最高速の8倍速を指定しても内側部分は2~4倍速で焼いていたように思います。)
ただ、当時の自分がノーマルケースやスリムケースに入れて保存するようなデータを8倍速で焼いたのか
疑問に感じるところもあり、何が原因でこんな有り様になってしまったのか本当のところは分かりません。
3番目の結果(不織布、17ヶ月経過)が比較的良好な状態なのも、それはそれで気になるものがあります。
(6)結論:それでどうするのか?
とりあえず暫定的には、太陽誘電のメディアで重要なデータは全てHDDに保存し直そうと思います。
メーカーを信頼していたので実は手持ちの半分くらいのメディアが太陽誘電だったりするのですが、
かなりの量のメディアをいちいち焼き直すのは時間が掛かりすぎるので他に方法が思い付きません。
丁度HDDが安くなってきたので、年度末の決算セールも期待して今週末に買い足してくることにします。
「Kaspersky Internet Security 7.0」に続いて、「F-Secure Internet Security 2008」を試用しました。
試用期間は4日間(上限30日)、日数が短いのは使い勝手が悪くて使い続ける気になれなかったからです。
どうしてこのソフトが高評価を得ているのか全く理解できず、安かろう悪かろうという印象しかありません。
サイトで謳っているようにウイルス検知力は高いのかもしれませんが、それ以前の問題を幾つも感じました。
あっさり候補外になったので不要な気もしますが、とりあえず前回のように気付いた点などを挙げてみます。
【良かった点】
・動作が軽い(本当にリアルタイムスキャンしてるのか疑わしいくらい軽い)
→ ファイル操作が非常に快適、これまで使ったセキュリティソフトの中で最も軽い
・年間更新料が安い(3990円/3台)
→ 3台使うなら非常に割安、でも製品側の不具合が怖くて別のソフトを使うので実は無意味、、、
【微妙な点】
・インストール先の容量が700MBくらいかかる(動作環境:HDD600MB以上)
→ 別に容量的には問題ないけど、どうしてセキュリティソフトでそんなに容量が必要なんだろう
【悪かった点】
・使い始めてからネット接続が頻繁に切れるようになった(試用を切り上げた最大の要因)
→ 天鳳の最中に接続が切れる症状が多発するようになった(特定の箇所+対戦中ランダム)
・サポート情報の掲載が不十分で使い続けるのが不安
→ 全体的に掲載されてる情報が少なく、上記の問題について解決するどころか調べようもない
・同梱されてるヘルプファイルが前バージョンのまま更新されていない
→ 中身は同じなのかもしれないけど、同梱のヘルプが更新されてないのは幾ら何でも酷すぎる
結局のところ、何日か使ってみて感じたのは「Kaspersky」が頼れるソフトだったということだけでした。
乗り換え先は「Kaspersky Anti-Virus 7.0」(アンチウイルスソフトの方)で決まりのような気がします。
ただ、「セキュリティソフトを乗り換える」⇒「OSをクリーンインストールする」⇒「HDDを買い換える」
という手順を踏まえると500GBクラスのHDDの価格が急降下している今は少しタイミングが悪いのと、
実はサブマシンを組み直そうかとも考えているので、そのあたりの折り合いが付いてからになりそうです。
(来月には500GBのHDDが8000円くらいで買えるようになると思っていますが、さてどうでしょうか。。。)
さしあたり最後に「NOD32 アンチウイルス V2.7」を試用して、その感触次第で改めて考えたいと思います。
アンチウイルスソフトを較べるため、「Kaspersky Internet Security 7.0」を試用してみました。
試用期間は26日間(上限30日)、インストール先はブラウジングなどで毎日使っているパソコンです。
これまで使っていたウイルスバスターと較べて何ら遜色がなく、完成度が高いソフトだと感じました。
全体的に動作が軽く(気になるほど重くない程度)、ウイルス検出力も高そうで安心して使えそうです。
今回試用してみて気付いた点、メーカーサイトで調べて分かった点などは以下のようになりました。
【良かった点】
・ウイルス検出力が高そう
→ 完全スキャンしたらウイルスバスターでは検出できなかったウイルスが見付かった
・動作が軽い(気になるほど重くない)
→ ウイルスバスターと較べたら格段に動作が軽く、待たされずに操作できる
・設定項目名に癖がなくて分かりやすい
→ 独自の変な機能名が少ないので、項目名から内容を直感的に判断できる
【微妙な点】
・ウイルス検出時の警告音が気持ち悪い(ファイル上書きで変更可能)
→ 「目の前で愛する我が子を失った母親の唸るような叫び声」みたいな音、極めて不快
・よく分からないタイミングでウイルスが検出される
→ ポイントすらしていないファイルから突然ウイルスが検出されることがある
・圧縮ファイル(RAR形式など)をスキャンするとき、一時的にCドライブに展開してる様子
→ Cドライブの容量が一気に2GBくらい減ることがあって、最初は何事かと思った
【悪かった点】
・「ヒューリスティックアナライザ」で検知する対象を設定できない(レベル設定のみ)
→ しかも各レベル(低/中/高)で何が変わるのか明記されてないのが致命的
・起動直後はめちゃくちゃ重くて、直ぐにパソコンを使いたいときに不便
→ スタートアップオブジェクトのスキャンが終わった後も重い、起動後2~3分程度
・動作が一時的に極めて重くなることがあった(26日間で2~3回くらい)
→ タスクバーのアイコンがスキャン中を示していたので何らかの処理を行っていた様子
総合的には十分に安心して使えそうなソフトで、年間更新料(KAV:3045円/1台)も許容範囲内です。
前のウイルスバスターのが良かったと思えるのは、大手の安心感と割安な更新料くらいでしょうか。
ただ、とりあえずもう少し他の製品とも較べたいので、次は「F-Secure」を試してみることにします。
ウイルスバスターの契約期間が切れて、別のアンチウイルスソフトを探しています。
これまでウイルスバスターを5年間使ってきて、実はこれからも暫く使い続けるつもりでいました。
少し不満だった動作が重いところもしっかりスキャンしている証拠だと考えて納得尽くでしたが、
ウイルスバスター2008からWin2kがサポートから外れたため、乗り換えを余儀なくされました。
(サブマシンでWin2kを使っています。メインマシンはWinXPでNortonを入れてあります。)
今回は物がアンチウイルスソフトなので、価格が高くても信頼できる製品を使いたいです。
しかし、希望条件を並べて優先順位を付けて見ても、なかなか最善のソフトが見付かりません。
主に2chネットワークセキュリティ板などを見たのですが、どの製品にも信者とアンチが必ずいて、
しかもシェアの大きい製品ほど叩かれる傾向があり、評判だけで製品を選ぶのは難しそうです。
そこで、もうこれは自分で試すしかないと、いろんな製品の試用版を使ってみることにしました。
現時点の希望条件と優先順位は以下の通りで、ユーザサポートの方法なども含めて検討します。
1. 現時点の最新版がWin2kに対応している。
2. 次期版が発表されている場合、そちらもWin2kに対応している。
3. 発売元が十分に信頼できて、安心して使える。
4. 障害発生時に電話で直接サポートが受けられる。
5. ウイルス検出力に優れている。
6. 価格は多少高くても構わない、年間5000円/1台くらいまではOK。
7. 多機能なセキュリティソフトよりも、単純なアンチウイルスソフトが好み。
8. 動作の軽さにはあまり拘らない。
上記のうち1~5は必須条件で、それぞれ検討したところ以下の製品が候補から外れました。
1. 「ウイルスバスター」「Norton」「Windows Live OneCare」「G DATA」(Win2k非対応)
3. 「Kingsoft」(中国製)、「avast!」(有料版もあるけど基本的にはフリーソフト)
4. 「ウイルスセキュリティZERO」(組み立てパソコンはサポート対象外)
それと何となく不安なので「McAfee」も除外しました。これは完全に個人的な印象になりますが、
昔のパソコンにプリインストールされていたことが多くて安かろう悪かろうのイメージがあります。
あとは幾つかのマイナーなソフト(「Panda」「Avira」など)については調べてもいません。。。
以上を踏まえて候補に残ったのが「Kaspersky」「F-Secure」「NOD32/ESET」の3本です。
「Kaspersky」「NOD32/ESET」は検出力に定評がありましたが、最近はアンチが多いようです。
単純にシェアが拡大して絶対数が増えただけなら良いのですが、、、どうなんでしょうか。
「F-Secure」については調べるまで知りませんでしたが、悪い評判を聞かないのが好印象です。
ただ「Kaspersky」ほど肯定的な意見が目立つ訳でもなく、やはりユーザ数が少ないだけかな、とも。
ともあれ、実際に使わないと結論が出せないので、まずは「Kaspersky」を試用することにしました。
もし「Kaspersky」で十分に満足したら他の製品を試用せずに決めてしまう可能性もありますが、
さしあたり、これから3ヶ月(30日試用版×3製品)くらいで結論を出せるかなと思っています。